知らない人

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――暗い世界。 縦横の概念もなく、ふわふわと浮いているような感じがする。 それは……そう、まるで夢の中にいるような感覚。 そんな感覚がさっきから続いていた。 どうせ夢なら、別に覚めなくてもいいだろう……。 そう思っていた時だった。 『……い……こ……かー……』 『あ……き……は……か』 ? 何だろう、誰かの声が聞こえてくるが、はっきりとは聞き取れない。 『……かし……で……ん……?』 『……じ……ため……ス……みろ』 誰と誰が喋っているのだろう。私の知り合いにこんな声の人はいないはずだが……。 『……ょw……言……www 』 『いい……別……じゃ……』
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