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「はい。そうですわ」
「凄いね?やっぱり、お嬢様なんだね?」
「当たり前ですの!あなたの様な貧乏人と一緒にしないで下さる?」
私はこの胸の高鳴りが恋だと分かった。
だけど彼の前では素直になれず、ついつい傷つける事を言ってしまった。
だけど、彼は気にしていなくずっとニコニコしていた。
『お嬢様。お帰りになられますか?』
「……今行きますわ」
私はメイド達に迎えられながら、リムジンに乗り込もうとした時、相野の声が聞こえた。
「じゃあね!旭ヶ丘さん!また明日、学校でね?」
彼は手を振りながら言い、私の帰る方向と逆の方向に歩いて行った。
私はリムジンに乗り込んだ。
私が乗った事を確認したのか、運転手がエンジンを掛けた。
『お嬢様?何かあったのですか?』
「ちょっと色々ありまして……。さっき私と居た相野日向と言う男の事を調べなさい!」
『はい、ただちにお調べ致します!』
一人のメイドがどこから出したのか分からないノートパソコンを開き何かを打ち込みながら、携帯で誰かと話していた。
「はぁ~。………日向……様」
私は目を瞑り日向様が笑った時の顔を思い浮かべていた。
『お嬢様。相野日向の事が分かりました。こちらが、情報になります』
「ええ、ありがとう。ですが、呼び捨てはいけないですわ!ちゃんと、様を付けなさい!様を!」
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