01 貧乏人が…頭が高い!

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「私は席に座れと言ったんだ!立つな!声を上げるな!その舌を切り落とされたいのか!」 『イ、イエッサー……』 その女性は綺麗な顔立ちにも関わらず、怒り狂っていた。 ギャップが凄いですね。まぁ、私は優しいですわよ? 貧乏人以外にはですけど。 「いいか!良く聞け!私はこのクラスの担任『中村沙耶』だ!覚えておけ!」 その女性……中村先生は、自分の自己紹介が終わると私の隣りの貧乏人に指を差した。 「おいそこの!お前から自己紹介しろ!」 「え?あ、はい」 そいつはイスから立ち上がり自己紹介を始めた。 「え、えっと……僕は『相野日向』です。中学は南川中学です」 南川中とは、これまた平凡な学校ですね。 右隣の女性から『カッコイいかも……』 と声が聞こえたような気がします。 そいつ(名前は忘れた)の自己紹介が終わると、中村先生は『次!後ろの奴!』と次々に自己紹介をしていった。 そして私の番が来た。 「私は『旭ヶ丘夜宵』ですわ!中学は皇燐学園!以後、お見知り置きを」 私の自己紹介が終わると、クラス全体がザワザワと騒ぎ始めた。 『皇燐って、超お嬢様学校じゃん!』 『しかも旭ヶ丘って、あのブランドの!?』 ふふ、驚いていますね!それも当然!この超お嬢様があなた達、特にあの相野とか言う貧乏人と同じ学校に居るのですから! 私の自己紹介の騒ぎ声も先生の『喋るなー!』との一言でおさまった。 「次!早くしろ!」 こうして、自己紹介の時間が終わった。
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