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「「失礼します」」
この貧乏人。相野に職員室に案内してもらい、二人して職員室に入った。
「おう!相野!旭ヶ丘!こっちだ!」
私は中村先生の元に向かい「何のご用ですの?」と、出来るだけイライラを抑えながら言った。
この山、何故私より大きいのですか!
「先生?僕を呼んだのは?」
「ああ、取り敢えず旭ヶ丘はここで待っててくれ?相野。お前はこっちだ」
「あ~はい」
中村先生は、相野を連れて職員室の奥にある部屋に入った。
本当に何なのでしょう。
相野が他の女と話しているだけでイライラしますわ……。
それから十分程した後、先生と相野が出てきた。
何故か、相野の顔はさっきよりも嬉しそうな顔をしていた。
その顔を見ると、キュンッ!と再び胸が高鳴った。
「よし、次は旭ヶ丘だ!付いて来い!って言いたいが、お前はここでいいだろ?」
この私に向かってお前とは何ですの!
私の怒りを知ってか知らずか、先生は「よっこらせ!」と女らしくない事を言いながら椅子に座った。
「あ、相野も聞いてくれ。単刀直入に言うぞ?お前らクラスの委員長と副委員長になれ」
「…………はあ?」
「いや、どうせ明日になってもみんな嫌がってやらないだろ?だから今決めとく!これ、決定事項な!」
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