01 貧乏人が…頭が高い!

7/9
前へ
/370ページ
次へ
「何故私がそんな事をやらなければならないのですか!?」 「さっき言ったろ?……んで、どっちがいいんだ?」 「そ、それは……」 私が戸惑い相野の顔を見ると、私の心を察したのか私にニコッと笑い先生に言った。 もう笑わないで下さい……。 ドキドキが止まりませんから……。 「先生。僕が委員長をやります」 「おう、そうか!なら頼むよ!んじゃ旭ヶ丘は副委員長でいいな?」 「はい。分かりました」 私は渋々了承し、相野と共に職員室を出た。 「………………」 「………………」 私達は特に会話も無く、校門の前まで着いた。 校門の前には、恐らく私の使いであろうメイド達が六人いた。 その後ろには、黒いリムジンが停まっていた。 「あれって、旭ヶ丘さんの家の人?」 相野はまたニコッと笑いながら聞いてきた。 ああ、ダメです。私にはこの人しか居ません。 今でも二人で居る事、更に彼と話すだけでずっと胸が高鳴っています……。
/370ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1144人が本棚に入れています
本棚に追加