おまえが一番危ないよ。

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 と、ここまでわたくしが大切なお話しをしたところで「転ぶかっ、ド阿呆っ」と言ってくる人があるかも知らんが、そういう危機管理の姿勢が甘い奴に限って滑って転んで死ぬのである。笑う。  っていうかまだまだ先はあるのである。話を聞きなさい。たまたま、もんのすごく運よく風呂場で転ばずに済んだ方々、こういった強者が時々1/10000000%ぐらいの割合で存在することが、最近、スイスの危機管理調査チームが学会で発表した。しかし、侮るなかれ。  まだまだ危険はあるのである。  奇跡的に風呂場から生還した方々、は、上記にも申したように体内の水分を失っている。つまりどうなるか。然り、飲み物を欲する。ここが危険なのだ!実に危ない!だいたいの奴は、何故かは知らんがこの風呂上がりの飲料として牛乳を選択する。カラカラに乾いた血管に脂肪分だらけの牛乳が通る。わぁ!あああ!恐ろしい!血管が破裂するぞ!心臓と脳が同時に爆発するぞ!  ────と、日本の危機管理研究の第一人者、恐山コワシ博士は、昭和46年に開かれた有珠の魯書店でのセミナー中に、興奮のあまり心臓が破れ、そのまま息を引き取った。(『危機管理研究の歴史』(アサヒ出版)35頁、「おまえが一番危ないよ」より。)
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