此処は古本屋

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日差しが強い夏の日の事だ、色とりどりの家が建ち並ぶ住宅街が、日差しでキラキラと光り、まるで宝石箱の様である。 住宅街を抜け、雑木林の公園に着くと、黄色の大きな滑り台が目に止まる。 地元の人から「黄色の象」と呼ばれている滑り台だ。 僕も昔滑ったものだ、公園を通り過ぎ、何回か自動販売機が目に止まる。 古びた道路標識とカーブミラーがある十字路を右に曲がり、石垣で積み上げられた坂道を上がると広い道路に着く。 道路を少し進んで行くと、小さな古びた家がある。 どこか懐かしさがあり、まるでお婆ちゃんの家を思い出さされる。 その家は、地元の人でもあまり知る人はいないであろう古本屋で、趣きがある。 古本屋は、ただ『年中無休』とだけ書いてあった看板があり、古本屋である事を主張していない。
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