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兵士はガクガクと震えだした。この沈黙で痺れをきらしはじめたのだろう。脂汗をかきながらあたりをキョロキョロと目を泳がせている
頭がその様子を横目でみていると
頭「わっぱ!答えぬか!」
と、大地が震えるほどの大声を発した
新「…」
頭「…」
新「…」
頭「…それがお主の答えか?」
新「そうだ。」
新が頭の中で整理して出した答えは黙秘権である。ただこの時代では通用しない権利であるが、それをわかった上で真っ直ぐ頭の目を見ながら答える新
頭「真よきものに巡り会えた…」
頭はボソッと呟くとその場から何も言わずに出て行ってしまった
その場の緊張が一気に消えると
兵士は地べたにへたりこみ小便をたらしている
新は腰がくだけ全身に力がはいらない
新「…ぶはーまじ怖いあの人。でも実はいい人そう。」
兵士「…ありがとよ。」
新「お前なんかのためにこうしたわけじゃない」
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