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?「喝っ!」
先ほどの頭が放ったような大声が段蔵の殺気を掻き消した
というか声を発したのは頭だった
頭「なにやら面白きことになっておるな」
頭はニヤニヤしながら部屋に入ってきた
段蔵「景虎!?分が悪い!さらば!」
ぶわん!っと煙玉を地面に投げつけ、煙がはれる頃には段蔵の姿も気配も消えていた
景虎「おぬし面白き男じゃな。正直に申せ。何者じゃ?」
新「…景虎?」
新は脳内を巡った
新「え?景虎ってまさか上杉謙信?」
景虎「わっはっは!面白いことを言うのだな!関東管令の上杉氏とは何も関係ないし、謙信という名でもない。わしは越後の長尾為景が次男長尾景虎じゃ」
新「…地元かよ」
景虎「地元?」
新「いや!なんでもない!」
新は越後(現在でいう新潟)の出身なのだった。神が信長元服などと言っていたから新は尾張付近に居ると思っていたのだ
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