轟懸かりの陣

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景虎「全軍準備はよいかー!」 『おおおー!』 晴信「風林火山の旗を掲げよ!」 『おおおー!』 新「景虎。あのように素晴らしい言の後で悪いがこれは逃げる策だ。死に急ぐことは許さん」 景虎「わかっておるが、晴信殿はよき御仁であったな。よき夢をみさせてもらった」 ここでいう夢とは妄想であろう 先程晴信から言われたことの先を景虎は頭の中で妄想してたのだろう 新「そうだな。しかしお前はもうおれのものだ」 景虎「ははは!そうだな。生き延びれたらわしはお前の家臣になる」 新「生き延びれたらではない。生き延びるのだ」 兵士「準備整いました!」 新「む?お前は牢にいた時の兵士ではないか」 兵士「はっ!覚えていていただき光栄であります。それがし斎藤朝信と申します」 新「え!?朝信!?あの…」 斎藤朝信 為景の時より長尾家に仕えていた。裏切りの多かった長尾家の中で決して裏切ることなく謙信に忠誠を誓った名将。人望も厚く、知勇兼備の将であり「越後の鐘キ」と呼ばれた
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