第一章 ゲームスタート

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人間たちは今日も変わらず生活を営んでいる。 会社や学校に行く者や、ニートやネトゲ星人まで様々である。 季節は夏、ちょうど、学校は明日から夏休みの時期となっていた。 学生であれば、誰もが喜ぶイベントの夏休み。はめを外し過ぎて発狂する者も現れるかもしれない。 そのイベントを楽しみにしているうちの一人、その少年は終業式を終え、教室で友達と夏休みの計画について話していた。 「明日から、いよいよ夏休みだな! 何すっかな~、やっぱり海に行って、焼きそば食べて、スイカ割りして、クラゲを捕まえる!」 最後は明らかにおかしい。 そんなよく分からないことを言っている少年。 目つきはやや鋭く、髪は黒く綺麗に切りそろえられた短髪。肌の色は白く、目の色は澄んだ海のような青色をしている。 顔もそこそこ良く、身長もそれなり、スポーツも勉強もそれなり。普通にしていれば結構モテるであろう16歳である。 普通にしていればということは、今現在はモテていないのである。 それは、変人だからだ。
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