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「遊の変人っぷりは相変わらずよね。はめ外し過ぎてトラブル起こさないでよ」
腰に手を当て仁王立ちをしているこの少女は、遊たちと話をしている残りの一人。
金髪ツインテール、おまけにつり目で、ゲームやアニメならば間違いなくツンデレキャラであろうという容姿をしている。
実際ツンデレなのだが。
身長は女子の平均よりやや低いぐらいで、文武両道のしっかり者の優等生だ。名は邪馬乃壱与(やまの いよ)。
「うるせえよ」
遊はすっと立ち上がると、壱与の目の前で止まり、両手を前へ伸ばした。
モミモミ
「~~~~~~~~~~!!!」
壱与は顔を真っ赤にし、両手で胸を隠し、しゃがみこんだ。
「何すんのよ!! この変態!! スケベ!! 死ね!!」
「うるせえ、貧乳のくせに偉そうにするからだ。このまな板!!」
ブチッ!!
壱与の様子が豹変した。ゆらりと立ち上がると、その背中からは何やら黒いオーラが見える。
「だーれーがー、まな板かああああああああああああああ!!!」
壱与はくるりと回転し、その勢いを利用し、強烈な蹴りを遊の腹に叩きこんだ。
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