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「それじゃあ、もう少し休んだら気を取り直して楽しむか!」
「うん!」
その後は、『アンドロイド』が襲って来る事もなく、GSJを十分に楽しめた。時々、美姫が急に出て来る事もあったが、それはそれで楽しんだ。
ただ、『アンドロイド』が既にこんな場所まで進出しており、俺達は既に追い込まれているのではないかと気になってしょうがない。
龍には連絡し、今回の事を報告すると暗殺部隊を総動員させて色んなところをマークするとの事だった。
こんな時にこそ、碧夜の能力が使えたら良かったのだが、残念な事に『アンドロイド』の能力封殺機能により、ノイズが走って見えないようである。
俺達が思ってた以上に、状況は悪い方向へ急速に進んでいる。早くラスベガスにある基地を破壊し、生産を止めなければ取り返しの付かない事になる。
その為には、くどいがやはり覚醒する必要がある。今の『アンドロイド』は自分で考えて行動する故に、前みたいに誰かが動きを止めて俺が倒すような、そんな短絡的作戦はもう通じないだろう。
「楽しかったね!」
「途中、色々とトラブったけどな。結果的には良かった」
「えへへー!」
亜姫が、俺の右腕に自分の両腕を回してしがみついて来る。これからは、こういった行動に遠慮する必要もない訳だ。
「亜姫、もう傷治ったのか?」
「そうみたい。いつもなら、回復するのにもう少し時間が掛かるんだけど……何でだろう?」
大した怪我じゃ無かったのかな――でも、あんなに攻撃を受けて軽い筈が無いんだけどな。敵が手加減してくれていたとも考えにくいし……
「まぁ、別に深く考える必要は無いか」
「ん?」
「暗くなる前に早く帰ろうぜ。暗い中で襲われたら、たまったもんじゃない」
「じゃあ、私が暗い中で襲って、緋人君のたまったものを吐き出させて――」
「何を言っとんじゃあ!?」
ヤバい……正式な恋人となった今、亜姫はそういう関連にブレーキを掛ける事は無くなると考え、事前に対策を練らなければ!
俺達は、まだ学生である以前にそんな事をしてる余裕なんて無いのだ。
「そういえば、明日は兄さん達がここに来るって言ってたよ」
そうか、明日は蒼真達がここに来るのか。俺達みたいに、敵に襲われなければ良いのだげど――気を付けるようには言っておくかな。
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