三匹目 創手猫

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桜の花が満ち溢れ、暖かな風に花びらが舞い散りゆく。私の背にも花びらが、模様の様に広がる。 白毛に映える桃色の花。 春の色。 少し気持ちも流行る色合。 何かを思い付き、またあの兄弟の元へいってみるとする。 風に舞う花びらに案内されながら、あの角を曲がった宿屋。 そう、翁屋へ。 きっと彼らは逞しく、門番をしているんだろうな。
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