三匹目 創手猫

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目の前にした白をみた、金と銀は目を更に丸く見開いた。 「お前!?いきなりでてきて、びっくりさせんなよ!」 金はそういって、白を睨み付ける。先程、びっくりしていた姿を照れ隠しながら。 「これは、申し訳なく。あまりによい花の薫りに誘われて、つい。そしたら、また貴方方にお会いしたくなりまして。」 そういい、白はにっこりと微笑んだ。 「白さん。びっくりしちゃったよ。ほんとに。魔法みたいにいきなり出てきたから、僕ら、心臓が口から飛び出ちゃいそうだったよ!ねえ、金兄。」 銀はそういい、金に話を振る。 金は照れ隠しながら、銀をにらむ。 「俺は違う!全然、驚きやしてねぇんだ。ただ目にごみが入っただけだ!」 そういって、否定するがどこか話が噛み合ってなく、動揺しているのは見え見えである。 そんな話をきいて、白はくすっと笑う。 ~なんて、可愛らしい猫達(子達)なのかな。久々に逢いにきてよかったな。照れ隠しもばれてるのにな。金。ふふ。愛しく思っちゃうよ。更にね。金、銀。~そう想いながら、白は優しい眼で彼らをみていた。 そして、ふいに金と銀の頭を撫でやると、後ろ下がった。 「また、お逢いしましょ」
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