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「何するんだ!」
頭を撫でられたことに更に、照れが生じたらしく、金は更に照れ隠しのため、白を睨む。
「ん?来たばかりなのに、もういっちゃうの?白さん。」
銀は、
~久々の再会にうれしかったのに、いきなりいっちゃうなんて、淋しいよ~
そう想いながら、白を見つめた。
「いきなりきて、またいきなり去ることをお許しください。私には時間に限りがあるのです。ほんとはもっといたいのですが。
これも決まりですから。」
そういって、少し淋しそうな表情で更にあとずさる。
「決まりってなんだよ。いきなりきて、去るなんざ、勝手もすぎないか!銀を悲しませやがって!」
金もどこか淋しそうな顔をしつつ、それを隠すように白に対して、罵声を飛ばす。
「金兄。いいよ。白さんだって、何かあるんだよ。それでも僕らに逢いにきてくれたんだよ。それだけで十分じゃない。ねえ。金兄。」
そういって、金を宥める。
白は少し哀愁の眼をして話す。
「また逢ってくださいね」
そういいながら、白は尻尾を振り、去っていった。
~あの子達に、素敵な巡りを送ることにしよう。また、春の花びらが舞う頃に、あの子達の成長を見にいこうかな~
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