祈りの子ジグ

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ジグは政府の保護を受け、 神として大切に扱われた。 彼の為に三年をかけ、宮殿が作られた。 その間も、 噂を聞きつけて多くの人が集まった。 集まった群集は、 彼の奇跡を信じて広大な広場で祈り、願った。 … ジグは"祈りの子"と呼ばれ、 人々の前で次々と奇跡を行った。 その度に信者は感動し、 それはまた新たな信者が集まってくる 呼び水となった。 祈る人が増えれば増えれるほど、 その力も強大になり… より広範囲に奇跡をもたらす。 … 二十歳を越える頃… ジグの住む国は一つになった。 全ての国民がジグを神と認め、 あがめた。
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