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「俺か? 俺だったらやっぱ剣を媒介とする魔法だな。他にも短刀、拳、鎌、槍、刀、大槌、双剣、大剣、大双剣もいいな。とにかく近距離だ。そこから派手に斬撃を飛ばしたり、波動拳撃ったり、舞うように攻撃するんだ。エフェクトも派手な方がいい。邪魔なものはバッサバッサ斬ってやるんだ。目にも止まらぬスピードを出す魔法も欲しい。やっぱり速いってのはかっこいいんだ。この間発売されたソフトの主人公なんか本当にかっこいい! クールだ! COOL!! あの残像の見える速度、あの美しい剣技。まさに最強そのものだ!」
「お……おう」
「――――あ……………………ごめん……」
「いや、なんとなく予想は付いていたから」
よく見れば周りにまでちょっと引かれてる……違うんだ。俺は病気じゃないんだ、ただゲームが好きなだけなんだ……。
「まあ、あれだよ、ゲームの主人公みたいになれたらかっこいいな~って……」
苦笑いして言った言葉はやはり苦笑いで返された。やめろ、そんな可哀想な子を見る目で俺を見ないでくれ……。
「とりあえず、行こうぜ。成れたらいいな、最強に……」
「黙れ」
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