序章

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この世界、アースと異世界、テスティアは元々一つの世界であったこと。  この世界を生み出した一人の神が、人間を創る際、『力』と『知恵』のどちらを与えるか悩んだ挙句、世界を二つに分けてそれぞれに片方ずつ分け与えたということ。  ところが二百年前、テスティア側に邪神というイレギュラーな存在が発生してしまい、これにより両世界のバランスが崩れてしまいう。その結果、二つの世界の境界が曖昧になってしまったこと。  二百年前から少しずつ混ざり合ってきた二つの世界は、遂に人間まで異世界へ流してしまったこと。 「おそらく五十年前あたりから新種の動植物が頻繁に発見されたはずです。それはテスティアの世界のもので、同様にアースの動植物もこちらへ流れ込んできています」  確かに五十年前から新種の動植物が次々と発見され、一時大ニュースとなった。  しかし、人々は異世界人にまだ疑問を持っていた。  なぜ、君たちはそこまで知っている? 「テスティアにはアースと違い、神が実在します。私たちはその神から説明を受けたんです」  正確には…………と異世界人は続け、説明を再開した。
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