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開かれた扉から部屋の外に出た智也の目の前には大広間があり智也以外にも19人の人がいた。
「おい、お前智也か? お前までいたのか!」
「お前は疾風じゃないか!!」
この少年の名前は夏風 疾風 (なつかぜ はやて)智也と同じ学校で親友だ。
「それにしてもここはどこなんだ? 智也」
「俺が知るかよ」
「ていうか腹へったな~」
「こんな時に腹へったかよ」
疾風は気楽な性格で智也も呆れながら言った。
「そう言えば疾風は何番だったんだ?」
「なんのことだ?」
疾風は何の事か全く分からない感じで言った。
「マジかよ…」
智也は呆れると言うより逆に疾風の気楽さを尊敬していた。
「俺らに付いてる首輪には番号が付いてるんだよ」
「そうだったのか 俺のは……7だ ラッキーセブンだな」
「お前ってやつは本当に気楽だな」
智也は頭を抱えながら言った。
「あなた達ちょっとうるさいわよ」
そう言われたので声のする方に振り向くと、女の子が立っていた。
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