第2闘

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 2年6組と書かれたプレートのある教室の前で、僕は少しだけ躊躇していた。  初日から遅刻してきて、皆に悪い印象を持たれないだろうか?  嫌なヤツや、怖いヤツ、いきなり決闘を申し込んでくるヤツは、いないだろうか?  6組の人達が、どういった人達なのか、不安でたまらない。 大「なんて、考えすぎかな」  遅刻程度で、僕は何をネガティブなことを考えているんだか。  そうだよね、相手はクラスメイト。なにも心配しなくていい。むしろ、何で遅刻したか、僕の体調が悪いのか、気遣ってくれるはずだ!  よし、大丈夫。何も心配はいらない。信じよう、これからともに戦う仲間を。 大「かっとビングだ、僕」  そう言って、教室へと足を進めた。
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