第2闘

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大「すいません。遅れました♪」 ?「早く座れ、クズ野郎」  台無しだ。 ?「聞こえないのか? あぁ?」  それにしてもなんて物言いだろう。いくら教師とはいえ礼を失しているにも程がある。 僕は教壇にたっている男を睨み付けた。  背は以外と高く、180センチ強くらいで、やや細身ではあるがガッシリしている。ボクサーのような機能美を感じる。視線を上にやると、現れたのは意志の強そうな目をした野性味たっぷりの顔。短い髪の毛がツンツンと立っていて、まるで『鬣(たてがみ)』のようだ。 大「……………啓太、何やってんの?」 彼は、僕の悪友、瀬戸啓太だ。決して教師じゃない。 啓「先生が遅れてるらしいから、代わりに教壇に上がってみた」 大「先生の代わりって、啓太が? なんで?」 啓「一応このクラスの実力1位だからな」 大「え? それじゃ、啓太がこのクラスの代表なの?」 啓「ああ、そうだ。これでこのクラスの全員が俺の駒だな」 啓太はそう言ってふんぞり返り、床に座っているクラスメイトたちを見下ろした。 ---------そう、クラスメイトは皆、床に座っている。  何故か? それは、教室に椅子がないからだ。 大「それにしても……流石は6組…………」   とりあえず、座るところを探そう。
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