安西先輩が行く!

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柔らかく笑う兵藤さんの、目尻にシワが寄る。 参ったなあ、なんて言って、笑う兵藤さんに胸がほっこりする。 少しは、伝わったのかな。伝わっていればいいな。 ビールをテーブルに置いた兵藤さんが、僕を手招きしたのでにじり寄る。 「俺の事が、好きか」 甘く笑う兵藤さんに、うっとりしてしまう。 「好き」 「そうか」 頭を撫でてから、兵藤さんは僕を抱き寄せた。 勢いが余って、そのまま後ろに倒れた兵藤さんの腕の中で笑う。
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