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そう、
アレは、二年前。
アタシが二十歳になりたての時だった。
その当時、付き合ってた彼氏の浮気が発覚して。
勢いよく啖呵を切って別れた日だった。
イライラしたり、哀しくなったり、
自分では対処出来ないくらい煮詰まった時に行く、Bar。
そこで独りで飲んでた。
あんまりお酒が強く無いのに。
その日はイライラと哀しみがどっと押し寄せていて、
配分も考えず、飲んでいた。
「――――そんなに飲んで平気?」
この時だ、彼に声をかけられたのは。
『――――え?』
突如降ってきた声に驚いたのを覚えてる。
たまに飲みには来ていたけど、
知り合いと出逢う事はマズないから、
ホントに驚いた。
顔をあげれば、
アタシの横に彼が居た。
真ん丸二重の大きな目が印象的だった。
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