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彼はこのBarの制服を着用していて。
―――店員さんか。
『――はい』
理解して、軽く返事をした。
返事をしてから、気が付いた。
体が大分熱い。
完全に酔ってる。
心臓はバクバク。
冷や汗、少々。
「...顔、真っ赤だよ。目も少し虚ろ」
彼は少し目を細めてそう言った。
店内は照明を所々落としていて薄暗い。
そんな状況下でもハッキリ解るくらい、赤いのか。
『...そうですか。』
自覚したら、辛くなってきた。
迷惑かけたくないから何でも無い風にそう返した。
『...じゃぁ、帰ります』
そう、行って椅子から立とうと――――
――――クラ
「...っ!あぶなっ...」
上手く立てなくて、彼に寄り掛かってしまった。
『....すいませ』
「..ダメだよ、無理したら。暫く、動かない方がいい。」
と、また椅子に戻された。
「...水、持って来るから。それ飲んで待ってて。」
『...え?』
「..俺、もう少しで上がりだから。送ってく。」
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