-ハジマリ-

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「...美しい桜...名前、何て読むの?」 『...みおだよ。』 「...みお、か..綺麗な名前だな。」 そう言って、彼が微笑んだのを覚えてる。 その日から、 彼とアタシのなんとも言えない付き合いが始まった。 彼は自由気ままにメールや電話をしてきて、 仕事終わりに食事に行ったり、 互いの休日が被ったら、映画や遊園地などにも足を運んだ。 慣れた頃には、突如家にやって来たりと... 彼の行動は謎が多かった。 けれど、突然、気持ちが沈んだりして アタシが我が儘を言っても彼は会いに来てくれた。 だけど、やっぱり土日だけは、 当初から『会えない』と言われ、連絡なども無かった。 そして、そんな関係から一年過ぎたくらいに... 何と無く、そんな雰囲気になり アタシは彼に抱かれた――――
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