-優しさと苦渋-

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ホントに大丈夫かな? 約束取り付けて、 当日に「やっぱ無理」なんて言われたら、立ち直れない。 期待して、堕ちるのはやだな。 「...ホントに平気。その日だけは絶対。 何が合っても、美桜を優先する。」 アタシの思考、読めてるの? と思うくらい、虚を突かれてビックリした。 パチパチと彼を見る。 『...』 「..そんな顔されてたら、何考えてるかくらい嫌でも解る。」 『...桜木君、エスパー』 「美桜の事に関してはね。」 なーんて、 ホントに上手いよ。 「んで、ドコ行きたい?」 『...解んない。』 欲がないアタシには思いつかない。 どうしよ、折角誘ってくれてるのに... 「...言うと思った。一応、こっちも考えてあるから。」 『...え?』 「..美桜、欲無いもんね。」 クスリと、小さくが笑った。
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