-優しさと苦渋-

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「たまに、何処か行く?って聞いても、唸るだけだし。..言ったときは、思い付きのが多いでしょ」 この人はどれだけアタシを観察してるんだろう... 言い当てられすぎて、感服した。 「...そして、世間に疎い。興味持つこと余りないよね。」 『...桜木君、占い師?』 「..2年も一緒にいれば解るよ。美桜の事なら」 言いながら、抱き締められた。 トクンと小さく心臓が鳴った。 彼の香りが、心地いい。 香水も何もしてないけど、 彼特有のこの香りが大好き。
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