-優しさと苦渋-

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土曜日。 目一杯のお洒落をして、 部屋で桜木君からの連絡を待っていた。 彼は12時くらいにここに来るらしい。 只今、11時。 ちょっと早く準備し過ぎたかな。 我ながら、 気合いを入れすぎた自分に、笑みが溢れた。 ―――ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ 携帯のバイブがメール受信を告げる。 期待して、携帯を開いた。 From:桜木君 ごめん、ちょっと遅れる。 ----end---- 上がったアタシの心は 少し低下した。 ま、しょうがないか。 土曜日は元々会えないのに、 無理して時間とってくれたんだから。 そう思って、 彼に返信のメールを打った。 To:桜木君 大丈夫だよ✨ 待ってるから。 忙しいのにありがとう✨ ---end---- 返信をして、携帯を閉じる。
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