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そうだよね、
周りから見れば。
22歳の『アタシ』と
23歳の「彼」。
誰から見ても、「そういう」関係に見えるだろう。
『(...そうだったらいいのに。)』
そんな事を思った自分に、
心の中で嘲笑った。
「じゃ、お願いします。」
と、彼が口を開いた。
『(...いいんだ、それで)』
「畏まりました!では、伝票をお持ちください。ごゆっくりどうぞ」
黙って受け取る彼と軽く会釈するアタシ。
「203号室。」
ポツリと聞こえた呟きを合図に、
伝票に記された部屋を目指した。
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