純愛パラドックス

吉川綾斗

学校に行くと、やけにクラスが騒いでいた。

よく聞いてみると

｢転校生！転校生が来るってよ！｣

なんだ。転校生か。

別に転校生が来ようと、私の生活が変わる訳でもない。

だから、興味ない。

｢しかも、男子だってぇ！｣
｢マジ!?カッコいいかな～｣
｢どんな人だろぉ～｣

みんなその転校生が気になってしょうがないようだ。

-ｶﾞﾗｶﾞﾗ

｢みんな席つけ～｣

先生が入ってきて、みんなが席についた。

｢じゃぁ、出席とるぞ～｣

｢センセっ！センセっ！転校生はぁ？｣
｢あぁ、そうだった。転校生、入ってこい。｣