第1話:転校生とベルト

5/9
前へ
/9ページ
次へ
「えぇ~っと…なんと今日は、新しくこの2年B組のメンバーになる生徒が来ています」 林のこの一言で、クラス内はざわざわと騒がしくなった。 もちろんこの男もじっとしている筈がない。 「あぁ…遂に…遂にこの時が……どんな美少女が来んのか…オラワクワクすっぞ!」 鼻の下が伸びるに伸びている達也は、まるで遊園地にいる子供のようにはしゃいでそう言った。 「はいはい、皆静かに。じゃ、入ってきて」 林はそう言って騒々しい生徒達を静かにさせ、ドアに向かって手招きをした。 ガラガラガラ、とドアが静かに横へ移動する。 「……あぁ…遂に来た……ッ!」 「…zzz…」 食い入るように動くドアを見る達也と、相変わらず爆睡している日明。 遂に、ドアの奥から転校生の姿が現れた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加