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転校生が姿を現したその瞬間…2年B組だけ時間が止まったかのように思えた。
モデルのように細い足、華奢な体、薄明かるい栗色のショートヘアー、そして整っているにも程があるという程綺麗な顔立ち……。
2年B組の教壇には、まるで少女マンガに出てくるような美少女が立っていた。
「早乙女 遥です。よろしくお願いします」
早乙女 遥と名乗る少女はにこやかにそう挨拶した。
その姿を見た男子生徒達は、まるでメドゥーサに石化されたように固まり、目の奥はハートの形となっていた。達也に至っては、目を白くして昇天したかのように気絶している。
クラスの全員…特に男子生徒達は皆、早乙女 遥に釘付けの状態となっていた。
「……zzz……」
たった1人を除いて。
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