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沖田さんが部屋から出て行って数分後、私はとりあえず自分がどうしてここにいるのかを考えた。 (私はどうしてここにいるの?確か私はさっきまで…… あれ?どこにいたんだっけ?) 自分がなぜここにいるのか、今までどこにいたのか思い出せない。 でも不思議な事に名前だけは覚えている。 沖「クスッ…、なに一人でおもしろい顔してるの?」 どうやら、私が一人で考えているのを眺めていたらしい。 (ひ、ひどい 声かけてくれればいいのに…) 沖「はい、これ紙と筆。 とりあえず君の名前を書いて。 じゃないと君を何て呼んだらいいのかわからないからね。」 沖田さんは肩をすくめて笑った。 彩“私は彩音と言います。あの、ここはどこですか?” 沖「あやねちゃん?…綺麗な名前だね、ここは試衛館だよ。」 彩(試衛館…?) 沖「簡単に言うと道場かな。」 彩(心を読まれた!?) 沖「読むというか…、顔にででるよ?」 彩(ま、また!?そんなに顔にでてるのかな?) 私が1人で悩んでいると遠くから足音が2つ聞こえてきた。
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