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土「おい、なにコソコソやってんだ?」 “ごめんなさい、私名前以外なにも覚えていないんです。あと、私ほとんど声がでないんです。” まだイライラしている土方さんに私は端的に事情を説明した。 土「…そうか、怒ったりして悪かったな。」 私は頭を左右に振った。 彩(なにも覚えていない私が悪いんだもの) 沖「彩音ちゃん3日前の夜に井戸の近くで倒れていたんです。 それも…… 誰かの血をたくさん浴びて…。 あ、そうだ!!」 沖田さんは棚をゴソゴソと漁り風呂敷で掴んである何かをとりだした。 沖「これは彩音ちゃんが持っていたものです。」 沖田さんから渡された包みには、着物と忍装束・袴・胴着が2着ずつと、それから小太刀と懐刀、クナイに薬… とにかく私がわけあり人間だと示すものばかり… 彩(なぜこんなものがたくさん… 私は何者なの?) 土「お前はいったい…」 沖「うーん…」 沖田さんも土方さんも黙り込んでしまった。 近「そんなことより彩音君、着替えたらどうかな?年頃の女子が男の前でいつまでもその格好は恥ずかしいだろう…」
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