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これはある雨の日。
(ザー)
加奈子「嫌だ。絶対嫌だ!」
彼氏「ゴメン。もうお前に迷惑かけたくないんだ。」
加奈子「私は、それでもいいからぁ。離れたくないよぉ。」
彼氏「わかってくれよ!加奈子!」
加奈子「嫌だよぉ。なんで?なんでなの?」
彼氏「…。転勤が決まった。」
加奈子「どこによぉ?距離なんてかんけいないよぉ。」
彼氏「カナイ(ここも大都市)だ。そこで上手くいけば出世できそうなんだ。その為には、毎日寝る暇も惜しんで働かなきゃいけないんだ。わりぃ。もう行くね。」
加奈子「嫌だ。行かないでぇ。」
彼氏「なーに泣いてんだ。別れようなんて言ってないだろ。しばし離れるだけだ。3年後のネガイタワーで会おう。じゃな。」
加奈子「…」
ずぶ濡れで空港へ向かう彼を私は、ただただ見つめていた。
いうなら、見つめるしか出来なかった。
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