EPISODE2

2/3
前へ
/13ページ
次へ
これはある雨の日。 (ザー) 加奈子「嫌だ。絶対嫌だ!」 彼氏「ゴメン。もうお前に迷惑かけたくないんだ。」 加奈子「私は、それでもいいからぁ。離れたくないよぉ。」 彼氏「わかってくれよ!加奈子!」 加奈子「嫌だよぉ。なんで?なんでなの?」 彼氏「…。転勤が決まった。」 加奈子「どこによぉ?距離なんてかんけいないよぉ。」 彼氏「カナイ(ここも大都市)だ。そこで上手くいけば出世できそうなんだ。その為には、毎日寝る暇も惜しんで働かなきゃいけないんだ。わりぃ。もう行くね。」 加奈子「嫌だ。行かないでぇ。」 彼氏「なーに泣いてんだ。別れようなんて言ってないだろ。しばし離れるだけだ。3年後のネガイタワーで会おう。じゃな。」 加奈子「…」 ずぶ濡れで空港へ向かう彼を私は、ただただ見つめていた。 いうなら、見つめるしか出来なかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加