―日常―

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烝「…それにしても男に乗っから れても起きないなんて、貞操管理 がなってませんね~お嬢さん?」 朝からこんな事、言ってるヤツは たぶんコイツだけだと思います。 烝「もっと、警戒した方がいいと 思うよ~ここは狼の巣だから~」 妖艶に笑う目の前の男の整った 唇が首筋に触れた。 椿「っ…髪の毛がくすぐったい!! …離れろやぁぁぁああああ」 烝「い"っ」 初な椿は、思い切り男性の急所を 蹴りあげてしまった。 あまりの痛さに、急所を押さえな がら悶える。 烝「つ~ば~きぃ…」 涙目になりながら睨むが、いつも の事なのだろうか、余り効いては いないようだ 椿「烝が悪いの、自業自得でしょ おっと、もう朝御飯の時間だー!! 今日はなーにかなぁ♪」 いつの間にか、黒地に赤い彼岸花 の柄のある着物に着替え、鼻歌を 歌いながら部屋を出ていった椿。 あ、あの椿さん。烝さんは放置で? 烝「ふ、ふふ…やってくれるね椿」 烝さんが不気味に笑ったことを、 椿は知らない。
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