日常

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(血、血!?)  綾香は卒倒しそうになりました。  こんな真っ昼間から吸血鬼?  それよりこの現代の日本で、なんで存在しないはずの吸血鬼がいるわけ? 「どうした?」  突然の声に振り返るとそこには、営業1課の伊勢修司がいました。 「あの、意味がわからないんです」  綾香はそのままを伝えました。 「意味がわからない?」  伊勢は綾香の言葉に疑問符を立てながら、女子高生に近づきました。 「うちは南那珂川雛乃。琳花高校出身の吸血少女や。血、くれへんかな」  自己紹介をしていた南那珂川雛乃の口許に、何やらキラッと光るものが見えました。  もしかして、首に噛みつくための牙ではないでしょうか?
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