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「えっ!?」
伊勢は明らかに動揺しました。
関西弁はともかく、その後の吸血少女という言葉に驚いたのです。
「なんや、血、くれへんの?」
雛乃は、驚きの表情で自分の方を見つめる綾香と伊勢を一瞥しました。
「い、いや……」
いつもは元気な二人ですが、この時はさすがにそんな元気は出ませんでした。
言い知れぬ恐怖が二人を支配しています。
とショールームに再び誰かが入ってきました。
『こんにちは』
彼女はホワイトボードに書いた文字を見せました。
『あれ? 南那珂川先輩、何やっているんですか?』
ホワイトボードの文字を書き換え、雛乃の顔の目の前に出しました。
「うわぁ! そんな近くで出さんでもえぇやん」
雛乃は驚き、二歩程後退りしました。
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