由衣サイド

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私には、好きな人がいる。他の誰かと話すふりして彼に近づくんだけど、気づいてないよね? 彼は、私に興味ない。 それなのに、離れたくないよ… 「晴海さん、少し話したいんだけど、良い?」 立っていたのは、鹿野さん。 深く考えず、付いていく。 ついた場所は、屋上。 「あのさ、あんた、信平の何?」 「ふぇ?」 「ほら、あのさ、あんたがいつも、一緒にいるやつ。」 「原山君の事を言ってるの?」 「そっ。あのさ、ぶっちゃけ、彼の事をどう思ってんの?」 「…親友♪?」 「あんた、好きな人はいるの?」 「うん!いるよ?」 鹿野さんは少し、ホッとした見たいに見える。 もしかしなくても、彼のことが好きみたい。 「ごめん、他に用はないから。」 鹿野さんは頭をかきながら、屋上からいなくなった。 ~トン~ 軽やかな着地音。 誰かがいた。眩しさで見えないけど、近付いてきた。 男の子は近づき、私の髪に触れた。 ?知ってる臭い?ローズの香り。 「大野、君?」 「ああれ?何で分かるのかな?」 「好きな匂い」 「へぇ、じゃあなに?好きな匂いなら、勝手に人のシャンプーしていいの?」 「えっ?私、大野君のシャンプー使ってないよ!」 「同じ匂いしてるけどね?」 「香水だよ!とにかく、勝手に人のシャンプーしてないからね!!!」 「ふうん?、、、ま、いっか」
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