4人が本棚に入れています
本棚に追加
私には、好きな人がいる。他の誰かと話すふりして彼に近づくんだけど、気づいてないよね?
彼は、私に興味ない。
それなのに、離れたくないよ…
「晴海さん、少し話したいんだけど、良い?」
立っていたのは、鹿野さん。
深く考えず、付いていく。
ついた場所は、屋上。
「あのさ、あんた、信平の何?」
「ふぇ?」
「ほら、あのさ、あんたがいつも、一緒にいるやつ。」
「原山君の事を言ってるの?」
「そっ。あのさ、ぶっちゃけ、彼の事をどう思ってんの?」
「…親友♪?」
「あんた、好きな人はいるの?」
「うん!いるよ?」
鹿野さんは少し、ホッとした見たいに見える。
もしかしなくても、彼のことが好きみたい。
「ごめん、他に用はないから。」
鹿野さんは頭をかきながら、屋上からいなくなった。
~トン~
軽やかな着地音。
誰かがいた。眩しさで見えないけど、近付いてきた。
男の子は近づき、私の髪に触れた。
?知ってる臭い?ローズの香り。
「大野、君?」
「ああれ?何で分かるのかな?」
「好きな匂い」
「へぇ、じゃあなに?好きな匂いなら、勝手に人のシャンプーしていいの?」
「えっ?私、大野君のシャンプー使ってないよ!」
「同じ匂いしてるけどね?」
「香水だよ!とにかく、勝手に人のシャンプーしてないからね!!!」
「ふうん?、、、ま、いっか」
最初のコメントを投稿しよう!