五月サイド

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今日は、いろんなことがあった。なぜか、お兄ちゃんは、大野君の呼び出しでどこかに行った。 それから、由衣がきた。 こりゃあ、時間がいるなあ・・・なんて、考えていたりする。 「五月~」 なんていって、よんでる。 コイツ、知らないだろうなあ。本当は、自分が信平だってこと。 まあ、気付く訳無いか。親が間違えるくらいそっくりな双子だ。 そういえば、いっかい、親父の前でスカートを履いて踊ったら、五月♪なんていって、笑ってたな。 もうすぐしたら、あいつが来るだろうなあ。なんせ、呼んだはずの奴が、自分の大切な人に近付いてるんだから。 ホラ、3、2、1 バンッ 「信平ッテメェ!」 笑ってみると、由衣 は、オロオロする。 「いくぞ。」 「えッ、えっと・・?」 あ~あ、やっちゃったね、ありゃりゃ。 普通の女の子なら、気付くね。 泰希、好きな子が、由衣ちゃんで良かったねぇ。 ムリヤリ、由衣の腕を掴んで、怒りをあらわにして、帰って行った。 「お兄ちゃん、これでいいの?」 妹が帰って来た。 「いいのいいの。直接は手伝わないけど、これぐらいは、あの二人には必要だよね!」
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