由衣サイド

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ムリヤリ、家まで引きずり帰られました・・・ 「な、何?」 落ち着いている振りをして、聞いてみる。 「言わなかったっけ?・・・予定を空けといてってさあ」 「・・・」 ひどいよ。待ってたんだよ、ワタシ。 勝手にいなくなった癖に、、、。 「ヒック・・・バカァ・・・誕生日ぐらい、嫌な思いさせないでよ・・・」 「な、なくなよ。」 「先に寝る!」 「ちょ、おい!?」 わたしは、泣き顔を彼に見られたくなくて、部屋に戻って、泣いた。 夜遅くに淋しくなってリビングに行った。 ココアを飲もう。 キッチンに立った。 温かくて、あんなに泣いてたのに、忘れさせてくれる。 「・・・美味しい・・・」 大野君も、飲む、かな? あんなに嫌味を言ってた相手でも、すきになるとは、不思議なことで、何となく、顔が見たくなる。 部屋まで持っていこう。寝ていたら、その時だ。謝ろう。 ココアを、彼の分までつくり、彼の部屋に行った。
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