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街の中に入ると街は賑わっていた。
「初めて来たが賑やかな街だな。」
ライナが辺りを見渡し言う。
「そうですね。僕も初めて来ました。」
「これ美味しいですぅ!!」
「そうね。城では屋台などで食べることはゆるされなかったから新鮮に感じるわ。」
リーシャと王女様が手に串を持って近づいて来た。
「シャインさんもどうぞですぅ。このお肉プルゴっていう魔物のお肉らしいですぅ。」
プルゴとは草食系の魔物で豚と猪の中間辺りの容姿で人を襲わないので、家畜としてよく飼われている。
「ランジさんもどうですか?」
王女様が串を一本此方に差し出して来た。
「ありがとう。貰うよ。」
食べ歩きをしながら、今晩泊まる宿探しをしていると街の人達の話し声が聞こえた。
「知ってるか。今広場に【紅の剛拳】が来ているらしいぜ。」
「本当かよ。【紅の剛拳】って【魔人大戦】の英雄だろ。何でこんな所に来てるんだよ。」
「知らねぇよ。兎に角見に行ってみようぜ。」
そう言い広場の方へと二人は駆けていった。
「ランジさん!!見に行って見ませんか?」
俺意外の全員の目が行きたいと訴えてくる。
「はぁ…分かったよ。」
全員はすぐに広場へと向かった。
「アイツと会うのは久しぶりだな。」
顔に笑顔を浮かばせながらシャイン達の後を追った。
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