初めての街アナイム

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「ら…ランジさん。【紅の剛拳】さんが…!?」 シャインが血の海を作っている馬鹿を指差す。 「大丈夫だ。あれぐらい、何ともねぇはずだ。」 軽く答えると、ガンツはガバッと血まみれの顔を上げ、蘭に怒り始めた。 「何故蹴るんだ!!痛かったんだぞ!?」 大股で近づき、蘭に「見ろ!!この顔を!!」 と言うと蘭はガンツの首を掴み持ち上げる。 ガンツは大柄な男で筋肉などで、体重が百は下らないぐらいの男を、蘭は片手だけで持ち上げる。 「アナタ。私は言いましたよね。勝手にうろちょろするなと!!もう何回目だと思っているんですか!?こんのぉぉ馬鹿亭主!!」 首を掴んだまま残像が見えるほどの往復ビンタ。 ガンツの顔はどんどんと腫れ上がる。 「ゴフゥ……グハッ……カハッ」 そろそろヤバいな。 俺は蘭に止めにはいる。 「まぁまぁ、もういいじゃねぇか。許してやれよ。」 気が収まったのか、ガンツを地面に正座をさせ、叱る。 「ランジさんがいるので、もう終了としますが、次はこれぐらいでは許しませんからね!!」 「はい!!すいませんでしたッ!!」 英雄と呼ばれた男が尻にひかれてるなんてな。
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