1578人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
「ら…ランジさん。【紅の剛拳】さんが…!?」
シャインが血の海を作っている馬鹿を指差す。
「大丈夫だ。あれぐらい、何ともねぇはずだ。」
軽く答えると、ガンツはガバッと血まみれの顔を上げ、蘭に怒り始めた。
「何故蹴るんだ!!痛かったんだぞ!?」
大股で近づき、蘭に「見ろ!!この顔を!!」
と言うと蘭はガンツの首を掴み持ち上げる。
ガンツは大柄な男で筋肉などで、体重が百は下らないぐらいの男を、蘭は片手だけで持ち上げる。
「アナタ。私は言いましたよね。勝手にうろちょろするなと!!もう何回目だと思っているんですか!?こんのぉぉ馬鹿亭主!!」
首を掴んだまま残像が見えるほどの往復ビンタ。
ガンツの顔はどんどんと腫れ上がる。
「ゴフゥ……グハッ……カハッ」
そろそろヤバいな。
俺は蘭に止めにはいる。
「まぁまぁ、もういいじゃねぇか。許してやれよ。」
気が収まったのか、ガンツを地面に正座をさせ、叱る。
「ランジさんがいるので、もう終了としますが、次はこれぐらいでは許しませんからね!!」
「はい!!すいませんでしたッ!!」
英雄と呼ばれた男が尻にひかれてるなんてな。
最初のコメントを投稿しよう!