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広場にある休憩所で久しぶりに話し合う。
「で、お前らは何でこんな所にいるんだ?確か、武国で暮らしているとか聞いていたが?」
「あぁ、それはだな「この馬鹿亭主が勝手に依頼を受けて来たんですよ。」馬鹿っていうなよ!!」
怒る所そこかよ。
「俺様が武国の王様に呼ばれてよ。この街の先にある【ランディオ山】ってあるだろ?」
ランディオ山とは俺達が隣国に行く時も通る事になっている山で魔物が多く、商人などは迂回して行くことが多い。
「俺達も通ろうと思ってるからな。その山がどうした?」
ガンツは「アレ?何だっけ?」と言い出した。
すると、蘭が呆れながら教えてくれた。
「そのランディオ山に何故か、《リオドラゴン》が複数確認されたんですよ。」
リオドラゴンはドラゴンの割に小さく、ドラゴンの中で群れて行動する珍しいドラゴンだ。
それに生息しているのは、ランディオ山ではなく、もっと熱いぐらいの場所が生息地のはずだが。
「それを俺様は頼まれて討伐しに来た訳で此処にいるんだよ。後、娘の修行も兼ねてな。」
「お前……飛鳥にはまだ早いだろう。五年も会ってないが、女の子だぞ。」
飛鳥とは蘭とガンツの娘で、幸いにも蘭に似て可愛い女の子だ。
昔、一緒に遊んであげて俺を慕ってくれていたよな。
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