初めての街アナイム

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まぁ、昔のことだからもういいじゃない。と話を終わらせた。 「あそこで落ち込んでいる女の子が私の娘で飛鳥=ボイドラ。」 机に突っ伏し、「あぅぅ~ランジ兄にまたやっちゃったよ~」と落ち込んでいる。 蘭は飛鳥が座っている机の近くにいる少年を指差す。 飛鳥がランジを気絶させた後に、息を切らして広場に来た少年だった。 「あの不機嫌そうな子はガンツの弟子になった子なのよ。後ね、此処だけの秘密だけど……」 声を小さくして面白がって話し始める。 「あの子。飛鳥に惚れてるのよ。だから、ランジさんのことで落ち込んでいるのが気に食わないのよ。」 確かによく見てみるとさっきから何度も飛鳥のことをみている。 「名前はガリア……なんとかよ…。」 蘭はガリアと呼ばれた少年の家名を忘れたらしい。 ガリアと呼ばれた少年はなかなかのイケメンで短髪の不良っぽい少年だった。
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