初めての街アナイム

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ガンツが降りてきて蘭の隣に座る。 「何の話しをしていたんだ?」 「自己紹介をしていたのよ。」 今までの話しを聞かされるとガンツは俺様もしようと言い出した。 「俺様の名前はガンツ=ボイドラ。二つ名は【紅の剛拳】と呼ばれている。」 二つ名とは様々な功績を残してきたものが王によって与えられる勲章のようなもの。 二つ名を貰える者は全員がなにかしらの偉業を残している。 シャインがおずおずとガンツに聞く。 「ランジさんとは戦友ってどういうことですか?」 「それはな「ランジ兄ィィィ!!ごめんなさーいぃぃぃ!!」 二階からランジが降りてきたのを飛鳥が見つけ、腹に突進した。 ランジは予測していたかのようにやんわりと受け止め、蘭と同じ艶のある藍色の髪を撫でる。 「おぉ!!起きたか!!」 ランジは飛鳥を腕に引っ付けたまま近づいて来る。 「すまなかったな。ガンツ助かったぜ。」
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