旅路にて

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私はいつかの少女から形見として、そして幼い命を奪った戒めとしてもらったナイフを一本、スボンの腰の辺りに挟んでいる。 あの子は、私と同じ匂いがした。 あの子の話に興味を持ったのもそのせいだった。 そんなことも思い出しながら町を歩いていた。
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