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(何で…私たちの名前が…)
もしかしたら高校時代の同級生の持ち物かもと思った理緒は、携帯電話のプロフィールを開いてみた。
ハヅキ サヤ
葉月 沙耶――
画面の中には記憶にない名前が表示されていた。
その時、電話がリリリとけたたましく鳴り出した。
理緒はギクッと身をこわばらせ、通話ボタンに指を伸ばした。
持ち物の葉月沙耶という人が携帯電話を落としたことに気づき連絡をしてきたのではないか、という連想が頭を走った。
胸を高鳴らせながら、理緒は通話ボタンを押した。
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