a snow day

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――タスケテヨ! また……だ…… 「誰、誰なの!?」 声の主はわからないけど 助けを求めてるんだから助けてあげなきゃ! そう思って、声に集中して聞いてみる ――ココ、ココダヨ…… 「ここだね! 」 キョウは声のする方――雪の中を 手袋でかき分けながら探してみる そこには…… 「……ニャー」 「……猫?」 そこには、真っ白な まだまだ小さい子猫が凍えていて…… 今にも、消えてしまいそうな声で 必死に叫んでいた…… 「…………」 「……捨て猫だな 早く暖めてやらないと死ぬぞ!」 突然、出てきた小さな猫に 唖然としていたキョウに対し ノンはとっさに判断して 雪を払ってあげてから抱える ――『どんな小さな命でも 大切にしなきゃ!』 そういえば小学校の時に ノンがそんな事言ってたな…… 「急いで、帰ろう!」 雪道の中だけど、出来るだけ速く キョウの家に帰らなきゃ! 段々と小さくなっていく 子猫の鳴き声…… 頑張って、キョウが守るから……!
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